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日语阅读材料:間違い電話

时间:2020-10-25 04:16  
核心提示:今まで私の家には間違い電話はほとんどかかってこなかった。都内に住むんでいるときには悩まされたけれど、都下に引っ越してから八年、そういう電話は、一年に二、三本あるか

今まで私の家には間違い電話はほとんどかかってこなかった。都内に住むんでいるときには悩まされたけれど、都下に引っ越してから八年、そういう電話は、一年に二、三本あるかないかという程度だった。ところが最近になって、急に間違い電話がふえてきたのだ。

間違い電話をかけてきた人に、

「何番におかけですか」

と聞くと、かつては明らかにダイヤルの穴に指を突っ込むときに、ひとつ入れ間違いたと思われるものばかりだった。ところがここのところかかってくる間違い電話の主に聞くと、うちの電話番号と似ても似つかない番号をいう。

「どうして間違えるのだろう」

と不思議でならなかったが、ダイヤル式の場合は離れた位置にある数字を間違えることはまずない。しかし縦横にボタンが並んでいるプッシュホンの場合はそれが十分ありうるわけだ。

うちの場合は、いつも間違い電話をかけてくる人がふたりいる。両方とも若い女の子である。友だちと深夜の長電話をするのだろうか、真夜中にかかってくるのが困る。一度ならともかく、何度も間違えるなんてよほど「確認」ということばを知らない人たちなのだろう。なかには子供に電話をかけさせて、間違えても知らんぶりの大人がいる。電話にでると、

「おばあちゃん?」

というかわいい声がする。

「何番におかけですか?」

といって耳をすませても、子供の鼻息しか聞こえない。そしてしばらくすると、

「何やってるの。間違いたのだったらさっさと切っちゃいなさい」

という母親らしい人の声が聞こえ、ものすごい音をたてて電話が切れるのだ。「すみません」のひとこともない。姿が見えないから平気なのだろうか。間違われた相手がどういう気分になるかわからないんだろうか。電話線をたぐっていって、嫌味のひとつもいいたくなる。心の貧しい人なんだろうなあと哀れんでやろうと思うのだが、やっぱり腹の虫は治まることはない。


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